Q:ネオンサイン、エレクトリックサインへ一言。
社会の第一線で活躍している方々にうかがいました。

泉 麻人氏
1956年、東京都生まれ。
慶應大学を卒業後、雑誌編集者を経て
84年にフリーのコラムニストとして独立。
雑誌、テレビなど幅広い分野で活躍中。
主な著書に「B級ニュース図鑑」「会社観光」
「東京自転車日記」「家庭の事情」などがある。
街の記憶はネオンと看板が目印  
 
 
街づくりの視点を持ち、街の情報拠点に

武山良三氏氏
国立高岡短期大学産業工芸学科助教授
産業デザイン専攻研究室
中西元男
POAS 代表
中西元男氏
成熟化社会へのキーワードは「市民」  
  そんな文化の原点的レベルから生物の生命現象レベルまで、串刺ししたような深い根っこを持つわけですから、サインそのものは人類が存在する限りはなくならない。あり続けるわけですよね。
坂野長美
デザインレポーター
李 末竜
グラス スタジオ バルト
ガラス工芸家
ネオンは可能性ある素材 イメージを覆す試みを  
 
集客ツールとしての観覧車ネオン
テーマは宇宙
若松浩文
コミュニケーション・デザイン (株)ランド 代表取締役
乾 正 雄
武蔵工業大学教授
東京工業大学名誉教授
暗さを好む ヨーロッパ人  暗い所と明るい所の棲み分けが必要  
 



MONAネオンミュージアム
Ms.Jan Sanchez
Ms.Sophia Mannick
樋口正一郎
アーティスト・評論家
樋口正一郎
ネオンの光の純粋さが疑似自然光を作り出している  
  どんな街でもその街らしさの要素は持っていますよね。それを うまく引き出して見せていくというのが都市デザインだと思います。個性をきちんと表現すると、街が生き生きとしてくる。 
国吉 直行
横浜市都市計画局都市デザイン室
主任調査員
石丸雄司
4代目銀座通連合会事務局長
石丸雄司
ネオンイコールきたないじゃなくて、 ビル街に必然性がある。 アジアの特性を活かした景観があるはず。 東洋の究極が銀座にある。  
                    
「ネオンって、チャーミングでしょ。真直ぐじゃなくて曲がっている」。                         
枝川 公一
ノンフィクション作家
栄久庵憲司
GKデザイン機構会長
栄久庵憲司
ネオンはパフォーマンス性が高く人を喜ばせる コミュニケーション媒体だと思う。 ネオンの家庭化というか、もっと人の生活に近づいていい。もっと、 もっとネオン文化をアピールして。  
  いいネオンサインって、街に貢献している。街は都市生活者にとってインテリアだと思うんです。ネオンは時間とともに変わる、時間のデザイン。おもしろいですよね。
村井 大三朗
デザインプロデューサー
遠藤 享
グラフィックデザイナー
達成感のとても大きい仕事ですね。作品がずーっと残っていきますから、イメージへの責任がありますし、見る側に新しい体験をしてもらえる魅力的な媒体だと思っています。  
  グラフィックの仕事はモノができ上がると、それでおしまいという感じがするけど、ネオンは違う。“そこに行けばかならずある”っていう、持続性があるでしょう?ネオンって街の会話だね。
中村 文昭
グラフィックデザイナー
藤井 真
デザイナー
あくまで“街の景観”と心地よく一体化した、公共性のあるネオンを提案したい。しかも“一点もの”にふさわしい独創的デザインで視覚効果を高め、クライアントの思いをきちんとメッセージできるものがベストですね。  
  屋外広告が建物から切り離されていた時代から、建物の設計段階で屋外広告物を組み込んで考える、そんな風にこれからいろんな可能性を秘めて変わっていく分野だと思います。
三上 久直
デザイナー
藤田 久数
シニアデザイナー
ネオンも扱いが単一的で平面的なものが多かったけど最近では立体展開して随分おもしろくなってきたと思います。しかも自然光に近い素材も開発されてネオンの可能性は大きくなってきたと思います。  
  新素材がでる度に何でもかじって、いろいろ使って見るんだけど、最終的にはネオンに勝るものがなかった。ネオンに始まってネオンに終わったと言えます。
坂井 勇二
ディレクター
三谷 長也
チーフクリエイティブディレクター
ネオンは、魅力あるオブジェとなり得る。単なる広告看板と考えるのではなく、企業の視聴覚文化のシンボルとなるモニュメントでありたいということ。ネオンは企業からのアートメッセージになるものと考えています。  
  ネオンは、若者たちに夢を与える街のメディアなのです。若者たちの間では「何かおもしろいことない?」が挨拶になっていますが、その何かおもしろいこと、つまり感動を生み出すのがネオン業界の仕事だといえます。
西川 りゅうじん
マーケティングコンサルタント
安彦 哲男
ネオンアーティスト
ネオンは、僕にとって絵の具なんです。自分を表現する素材です。作品をつくる為のひとつの素材にしかすぎませんが、すごく大きな味方です。  
  今までは、ライトアップとか、歴史的建造物を照らすとかひとつの“点”でしかなかった展開を、いかに“街の全体”としてコントロールしていくかが重要です。ネオンは、公共の場で大きな可能性があるから。
伊東 寿太郎
(社)日本サインデザイン協会 前会長
西川 潔
筑波大学教授・博士・デザイン学
これからのネオンは景観への配慮と同時に、鳥瞰的視座も欠かせないのではないでしょうか。明るい街とくらい街があって、その対比のリズムがとても人間的だと思うんです。双方の良さが、それによって際立ってくる。  
  蛍光灯や、メタルハライドランプなどの光源が氾濫する中で、独自の魅力を放っている。今、ネオンは、ハイテク技術との出会いで、誰も気づかなかった元来の魅力を取り戻せるに違いない。
面出 薫
照明デザイナー

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