点滅希

 
 『もっとすることがある筈』  
    

 昔は年末が迫ると決まったように仕事が殺到していた。今は平均化され、さほどでもない。師走でも日曜日はちゃんと休める。年間受注量が減った訳でもない。木金金時代を経験した老年層にとっては、気が抜けたようなもので、何となく正月を迎える。温暖化の影響からか、西日本は雪も降らない。正月らしくないのである。
 さて、正月休みの五日間、何をするかで悩む。孫達が来て賑やかなのは元旦か二日迄、後三日は全くすることがない。
 そこで取組んだのが「風呂の湯制止装置」お湯に浮きをセットし、それが適当な所でバルブを締める、というもの。無理にハイテクを駆使しなくても簡単に出来ると思った。古い点滅器の減速モーターで蛇口のバルブを引き上げる計算。ところが案外固く、びくともしない。そこで今度はテコの応用を思いつき、浮きを大きくして挑戦してみた。
 うまくいった。これで婆々に風呂の湯につき文句を言われなくて済む。にんまり。しかし二日で故障してしまった。今年の正月は改めて再挑戦するつもり。

(忠)

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