私のネオン屋稼業奮戦記

 Vol.90
 
     中国支部 (株)デシマル  井原丈治

井原丈治さん  この仕事に就いて早14年になります。しかし、まだまだ経験の浅い私には奮戦記と呼べるものが書けるとは思えませんが、今までの思いや、これからの先思う事などを少し書かせていただきます。

 この仕事に就いた時から、今でも毎日のようにカッティングシートの切り文字加工をしています。カッティングプロッターを使用し、非常に小さい文字から、一文字何メートルもある大きな文字まで、今まで色々切ってきました。シート貼りの現場作業の思い出も沢山あります。
 一番の思い出は、真冬の山陰地方で、開業間近の店舗の壁面に高所作業車を使っての切文字貼作業です。その日は一日中雪が降っており、なおかつ日が暮れて暗くなり、その中での作業は非常に厳しいものでした。その時に一緒に作業した人達とは、今でもその時の仕事が話題に上がり、厳しい現場作業の時でも協力して励まし合ったあの時の事を思い出すと、どんな事でも乗り越えられるようになりました。厳しい現場を経験すると、また次に何かあっても頑張れると自信がついたように思います。
 
 水性顔料のインクジェット出力機が普及しはじめの頃に機械を導入し、それまでシートのデザイン貼りで頑張っていた頃に比べて、デザイン性や作業効率は格段に向上しました。人が手を動かす作業は少なくなりました。しかし、デザインにかかる時間や色合わせ等の難しい作業が割合を増してきました。この作業をしていると、日付けが変わってしまう事もしばしばあった頃を思い出します。出力機も水性から油性インク等へ移行していき、価格も下がり、種類も増えていた頃に、高校時代の友人が同業種で働いているのを知りました。彼の勤める会社がインクジェット出力に力を入れている事を知り、インクジェット出力に関しては、彼の会社と深く付き合う事となり、今でも助けてもらっています。同業種で頑張っている彼を目の当たりにすると、自分もより頑張っていこうと思うようになりました。
 最近では、多様な出力が出てきて、価格は下がり、品質は向上して看板材としての幅も大きく広がってきているように思います。
 自分の出来る作業の一つにアクリル板のレーザー加工があります。エッチング加工や切文字加工等、非常に細かな作業もこなしてくれる機械には使う度に感心させられます。
 最近は、ネオンを使用する仕事が非常に減ってきています。ひと昔前までは、一つの現場でネオン管を何百メートルも使用する仕事が多数ありましたが、景気と共にネオンも少なくなってきたように感じます。
 ネオンに代わってLED等の色々な光の演出方法が普及してきて、とても多様化してきています。今までの看板の知識だけでは、補いきれない状況にあると思うので、 日々勉強し様々な情報を取り入れ、新しい事への試みも、この厳しい景気の状況の中、やっていかなくてはならない時だと思います。

 中国支部の青年部にも入会させていただき、同世代の人達との交流を深め、共にこれからの看板業を繁栄させていければ良いなと思っております。
 共に仕事をする人達に助けられ、今の自分があるわけですので、これからは自分も人を助け、求められる人になれるように、日々精進していきたいと思っております。



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