ちょっとヒント・うちの会社では

 
 迷路前進!  
     中部支部 (株)昭和ネオン名古屋営業所 成岡静男

 天変地異、激動の年も残り僅かとなりました。東日本大震災においては被災された多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。
 国内ではいまだ見通しが立たない福島原発問題、海外ではエジプト、リビアなど中東アラブ各国の独裁政権崩壊、ギリシャに端を発したユーロ通貨不安、及びドル連動不安、これによる超円高傾向、そして最近ではタイ洪水大災害、トルコ東部の地震など、今世界中で起きている自然・政治・経済の現象は全て数カ月以内に起きています。
 今後私どものサイン看板業界においても、これらが遠因で着実に影響が出て来ると思われます。
 リーマンショック以後、経済の立ち直りを期待し、これからという時の事変であり、今後にも多くの障壁となり、少なからずとも私たちの生活そのものに波及してくる事が避けられない現実がくると思われます。
 看板業界を考えたとき、プラン提案・見積り作成・製作図面作成・材料出荷・材料加工・組立製作・現場取付け・管理監督・完了報告と一連の流れの中でそれぞれの会社の人々が携わっています。全ての事をひとつの会社で賄っている事は非常に少ないと思われます。またサインには数多くの手法があり、素材に特性があるフィルム系・印刷技術を駆使したプリント系・電信技術を応用したデジタル系・従来からのネオン系・多様性のあるLED系など各分野で技術高度化により多種多彩なサインの表現仕様が可能となっています。
 当然ながら印刷会社・フィルム会社・事務機器会社・電材会社・通信機器会社など従来とは違い業界の垣根がなくなり混沌としております。これら他業界からのサイン提案や新たな手法によるプレゼンテーションをよく耳にします。中には初めて知る素材や手法に非常に戸惑い、興味もわく事があり通常業務に生かせないか思考錯誤しております。
 現在の看板工事は、多くが既設スペースにフィルムサインまたはLED関連サインが主流となっています。社名に「ネオン」の文字が入る会社の者としてはネオンには愛着があります。NEOS愛読者の人にも同様な方がいると思います。ただし愛着があっても仕事には繋がらず、時代の変化には対応していかなければなりません。
 世界的な自然界の異変、政情不安・これらの経済的マイナス効果、及び社会の多様化による業界間のボーダーレスなど、看板業界にとり大きな波に直面している現在、自分の立ち位置、近い将来に何を目標に置くか思案しながらも前に進むしかありません。
 弊社鰹コ和ネオンは創業100周年を目前としております。
 あらゆる面において、ここ数年で一番大変な時期に突入していると思いますが、本社共々節目に向かい、激動・激変のなか自らの立ち位置を模索しながら前進するつもりです。


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