面白ブックレビュー

 
「何もなくて豊かな島」
崎山克彦著  1250円 新潮社
 著者はフィリピンのセブ島沖にある小島の持ち主である。島といっても無人島ではなく、60家族350人の島民が暮らしている。崎山氏はその島を約1千万円で手に入れたのだ。不思議な話だが実話である。別荘を買う人は多いがそんな島を買う人はほかにないだろう。島民から地代を徴収するわけでもなく、わきあいあいと共同生活している。この本はそんな島民との愉快でかつ温かい交歓を記している。
 ブータンの国王夫妻が言うように国民総幸福度(GNH)の満たされた生活とはこんな島の人々の生活をいうのではなかろうか。
(博)


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