表紙によせて─7

 

長崎の「神の島教会」

  (有)井原理安デザイン事務所代表 井原理安


 昔から海外との交流を深めた異国の香りがする街・長崎である。長崎空港から空港リムジンバスにて市内バスターミナルへ着いたのは夕暮れどきであった。その日は市内のスケッチポイントを足早に見て歩き、明日に備えた。
 表紙のスケッチは港町・長崎港入口に白亜の姿を誇る神の島教会である。教会というより、港を出入りする船の安全を促す灯台のような建物であるが、中に入ると中央祭壇に教会の守護者聖ザベリアと聖母。祭壇にステンドガラスのような色ガラスが聖堂内に神秘の色彩を輝かせている。
 市内にもどり、眼鏡橋近くの岩永梅寿軒さんは明治35年創業の長崎ゆかりの味を大切にした和菓子屋さんであるが、建物外観や看板に伝統と歴史が伝わってくる。
 そして長崎港はグラバー邸や稲佐山展望台からの眺望も素晴らしいが、小高い浦上地区からの外海に向かっての眺めも港町・長崎らしい風景である。


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