表紙によせて─11

 

酔い冬景色

  和田博温


  路地にゆっくりと闇がたちあがり、ひとつふたつ、店のあかりが灯り始めます。暖簾をかかえて店から出て来た女将が、ふと空を仰ぐと…
  「あら、雪が…」
  店の中では板前さんたちがお客を迎える準備の仕上げ酎。ラーメンの屋台の前に座っているカップルも燗酒を持って笑顔で話しています。道行く人が開店したばかりの居酒屋を覗きこむ。すでに出来上がっている人もいる。いったい何時から飲んでいるんでしょうね。酔い冬の景色です。あれれ、刀を差している人もいる。時空を超えていると言うか、酔眼朦朧といいましょうか…(笑)。


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