リポート

パリの最新ネオン状況
NEOS編集顧問 小野博之

  去年の7月、北フランスの旅の最後にパリを訪れた。5年ぶりの訪問だった。日本の屋外サインは現在LED一色といった状況だがパリは果たしてどうなのか、関心が高かった。結果、LEDは全くないとは言えないが、ほとんど見かけないと言っていい状態だった。
  私たちが宿泊したのはラ・デファンスの駅のすぐそばだったので、その地区のサイン状況をご報告したい。
  ラ・デファンスは1985年から再開発地区として整備された高層ビル集積地である。ここに新凱旋門の名で知られるプルマン・ラ・デファンスが建設されたのが1989年である。以来この地区の発展は目覚ましく、巨大高層ビルが続々と誕生している。クラシックなパリ市街に対してここだけは超現代的でセンスあふれる近代都市の顔を持つ。
  大きなテントのように見える駅舎は8年前に訪問したとき、すでに出来ていたが、内部は一段と整備され、有名ブランドの店舗がずらりと並んでいた。その一角にはヒルトンホテルも営業している。そのすべてのサインが申し合わせたかのようにネオン一色。しかも、白のチューブオンリーネオンが大部分なのだ。周辺にはショッピングセンターもあったが、これも大型のネオンサインだった。現在、我が国のネオンは底を脱して増加しつつあるが、デファンス地区のネオン風景には元気づけられる思いがした。
  以下に写真でその状況をお目にかけたい。

 



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