発信簿

 

札幌除雪ノウハウ

  北海道支部 畑野一眞


 冬の北海道、アジア他外国人観光客が多数来日する季節です。恒例の2月前半の札幌雪まつりには更にたくさんのアジア系外国人観光客が訪れ、例年にない賑わいだったそうです、中でも我々には当たり前のことなのですが雪の無い生活の方々には、道路の雪の徐雪・排雪がとても興味深く見学者もかなりいらっしゃるとの事。
 ここで少し札幌市の除雪・排雪の流れ等ご紹介しましょう。札幌市の除雪を行う延長距離は約5400キロメートル。道路の種別・圧雪厚・車道の幅により異なりますが、概ね10センチ程度新しく雪が降ると除雪グレーダーにより道路の道路脇に寄せ、次にロータリーで雪山の裾をかきとり雪山の上に積み道路幅を確保します。次に、雪山の状態にもよりますが高さなどいっぱいになり次第、大型ロータリーで雪山を切り崩しダンプトラックに積み込み最寄りの雪たいせき場、または融雪施設へ運搬排雪します。このような作業を交通量の少ない深夜から通勤時間までの間に作業するようです。一連の作業は重機関係の技術者の力量は勿論連携あるチームワークを必要とし、かつ確実・効率を目指し除雪・排雪を行っています。
 しかしながら長引くデフレの影響もあり公共土木工事等も減り続ける中シーズンを通しての仕事の維持等も難しく更に冬期間の深夜作業のため若者には敬遠され気味。したがって若い技術者の教育技術継承が難しいとの事。我々業界にも似たような状況もあり、仕事量の低下による後継者の技術継承等問題を考えていく必要がありそうです。
 そうそう!!生活している私達でも厳冬期の深夜、耐え難い寒さの中の見学、観光客にはあらためて感心ですねぇ〜。


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