サイン屋稼業奮戦記

 Vol.111
次世代光源有機ELに期待
     関東甲信越北陸支部 (協同工芸社 金丸信之

金丸信之さん  平成4年に入社して今年で22年目になります。求人情報誌に、ネオン管加工職人募集(未経験者歓迎)の文字をみて早速電話。5日後には、ネオン管加工の修行に2カ月間行く運びとなりました。
 ほどなく加工技術も身についた頃、平成 12 年 5月24日に関東北部が雹の被害に襲われました。お客様も大変な思いをされたことと思われますが、雹によりネオン管の破損が相次ぎ、修理の依頼が殺到し、多忙な毎日だったことが思い起こされます。全ての修理完了までに3カ月間を要しました。
 自社でネオン管加工の設備が整っている看板会社は稀なため、お客様のご要望に迅速にお応えできることが強みです。
 また、弊社はオープンな社風の為、お客様や学生の方々が見学に来られることが多いのですが、その際にネオン管の加工を見て頂くことがあります。「すごい!!」「オー!!」という歓声に、小さな喜びを感じます(笑)。
 現在は、ネオン管加工を含め、電気サイン全般の仕事に携わっております。近頃は光源の主流がFL・ネオンに代わり、LEDになっておりますが、弊社ではそれに先駆け15年ほど前よりLEDの利用を開始致しました。高圧から低圧・弱電と、勉強することが沢山ありました。
 お客様の側が色温度にこだわられ、指定の色温度での製作依頼なども多くなっております。コンビニエンスストアの店内照明に、電球色・昼白色の照明が併用されていることや、家庭用照明のパッケージに色温度が表記されていることなどにより、お客様側も商品に対する知識を多く持たれているためと思われます。
 同じメーカーの同じ色温度でも、ロットによって微妙に色合いが異なりますが、製作する立場として、お客様のご要望にお応えするよう心掛けております。
 近頃、有機ELが照明として注目されていますが、今後はその有機ELをサインに活用できるようになると良いと思います。有機ELというと、まだまだディスプレイに使われることが多いですが、環境保護が叫ばれる中、新しい光源として再び注目されています。
 弊社にも18年ほど前の、セイコーエプソンで製作された商品サンプルがあります。当時はコスト面・照度・寿命が弱点といわれてきましたが、近年では徐々に克服されつつあるようです。
 2020年に行われる東京オリンピック開催の頃は、関係施設の照明が有機ELへ代わっているかもしれませんね。
ネオン屋稼業奮戦記《111》
次世代光源有機ELに期待
関東甲信越 北陸支部 葛ヲ同工芸社 金丸信之
 平成4年に入社して今年で22年目になります。求人情報誌に、ネオン管加工職人募集(未経験者歓迎)の文字をみて早速電話。5日後には、ネオン管加工の修行に2カ月間行く運びとなりました。
 ほどなく加工技術も身についた頃、平成 12 年 5月24日に関東北部が雹の被害に襲われました。お客様も大変な思いをされたことと思われますが、雹によりネオン管の破損が相次ぎ、修理の依頼が殺到し、多忙な毎日だったことが思い起こされます。全ての修理完了までに3カ月間を要しました。
 自社でネオン管加工の設備が整っている看板会社は稀なため、お客様のご要望に迅速にお応えできることが強みです。
 また、弊社はオープンな社風の為、お客様や学生の方々が見学に来られることが多いのですが、その際にネオン管の加工を見て頂くことがあります。「すごい!!」「オー!!」という歓声に、小さな喜びを感じます(笑)。
 現在は、ネオン管加工を含め、電気サイン全般の仕事に携わっております。近頃は光源の主流がFL・ネオンに代わり、LEDになっておりますが、弊社ではそれに先駆け15年ほど前よりLEDの利用を開始致しました。高圧から低圧・弱電と、勉強することが沢山ありました。
 お客様の側が色温度にこだわられ、指定の色温度での製作依頼なども多くなっております。コンビニエンスストアの店内照明に、電球色・昼白色の照明が併用されていることや、家庭用照明のパッケージに色温度が表記されていることなどにより、お客様側も商品に対する知識を多く持たれているためと思われます。
 同じメーカーの同じ色温度でも、ロットによって微妙に色合いが異なりますが、製作する立場として、お客様のご要望にお応えするよう心掛けております。
 近頃、有機ELが照明として注目されていますが、今後はその有機ELをサインに活用できるようになると良いと思います。有機ELというと、まだまだディスプレイに使われることが多いですが、環境保護が叫ばれる中、新しい光源として再び注目されています。
 弊社にも18年ほど前の、セイコーエプソンで製作された商品サンプルがあります。当時はコスト面・照度・寿命が弱点といわれてきましたが、近年では徐々に克服されつつあるようです。
 2020年に行われる東京オリンピック開催の頃は、関係施設の照明が有機ELへ代わっているかもしれませんね。



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