ちょっとヒント・うちの会社では

 
 されどカッター  
    

 大阪でフィルムの加工・販売の事業を営んで30年、私がこの業界に足を踏み入れて15年が経ちました。時代の変化に伴い、フィルムでの表現方法も多種多様となりました。施工方法や使用する道具も、施工専用に改良された便利な道具が色々と出てきましたが、最も重要な道具は何かというと「カッター」になると思います。
  日常生活ではさほど出番のないカッターですが、用途によってかなり多くの種類に分けられます。まず一般的に言われるカッターでも、大・中・小と刃の大きさで3種類程度には分かれます。
  ネオンや看板の職人さんは、「大」を使われていることが多いと思いますが、フィルムの職人は通常「小」を使っているのが多いと思います。
  次によく使われているのが、剥離カッター(スクレーパー)と呼ばれている、柄のついた大型の物からハンドタイプまで、こちらも大きさが分かれており、大型の物は剥離や削るなどで、ハンドタイプはガラスの清掃が主な用途となります。
  剥離カッターは大の刃を使うため扱いには十分に注意してください。腰袋にハンドタイプを入れておいたのを忘れて、手を入れると何かに噛みつかれたかのような激痛が走り、その後の仕事はリタイアすることになりかねませんので…。
  あと細工用のカッターも使用しますが、こちらは刃の先端の角度が30度ぐらいになっており、加工部分が見えやすくなっています。
  この3種類のカッターを使用して作業しますが、全てのカッターに共通して言えるのが、刃はまめに交換(折る)しておかないと、作業効率や品質に影響しますので、一手間かけて切れ味いい仕事を心がけています。
  ちなみに、折る刃というのはO社が世界初なのか、N社が世界初なのか、どうなんでしょう?O社の創業者が開発し、折れ線の角度も世界標準になってるのに対し、N社が世界初で商品化し、「カッター」の呼称を初めて使用したとありますが…。いずれにせよ、ありがたいものを開発していただけたので、今後とも感謝して使わせていただきます



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