最前線シリーズ

 

等身大の人物CGが表情豊かに喋る
アイキャッチ効果抜群の「バーチャルマネキン」

月刊『サイン&ディスプレイ』編集部 青木利典
 今回ご紹介させていただくのは、滋賀県彦根市の(有)田中印刷所(http://www.tanakaprint.co.jp/)が商品化している「バーチャルマネキン」というデジタルサイネージです。
 等身大のヒト型にカットしたアクリルに特殊なフィルムを貼り、背面からプロジェクターで投影して、CGの人物が音声付きで商品案内や施設案内などをするものです。等身大のCGの人物が身振り・手振りを交えながら、表情豊かに喋るので、とにかく目を引きます。

 
 

  「バーチャルマネキン」の派生形で、立体に成形したアクリルに映像を投影する「キュービックスクリーン」やショーケースに映像を映し出す「スクリーンショーケース」、ペットボトルやビール缶といった小形サイズの成型アクリルを使った「ミニシリーズ」などもあります。
 6〜7年前にはデジタルサイネージ関連の展示会で複数の企業が「バーチャルマネキン」と同様のコンセプトのサイネージを展示していましたが、その後商品化して現在も販売しているのは、私の知る限りでは田中印刷所さんだけです。
 以前、同社の田中由一社長に、「バーチャルマネキン」を始めた理由を聞いたところ、「当社はCG制作が可能だけど、最先端をいくような高度でカッコいいものは作れない。自社のスキルでやれることは何かと考えてバーチャルマネキンに辿り着いた」とおっしゃっていました。
 技術を追求するのではなく、無理なくやれる範囲内においてアイデア勝負する。このビジネスコンセプトに私は興味を持ち、同社が都内の展示会に出展したときや、都内に「バーチャルマネキン」が導入された際はできる限り現地に見に行っていました。
 同社はさまざまな展示会に積極的に出展しており、展示会がきっかけとなって「バーチャルマネキン」を販売できたケースも多いと聞いています。これまでに、常設設置では大手流通業や携帯キャリアで店頭販促用途、短期用としては百貨店や空港でのイベントなど、着実に実績を積み重ねています。
 また、香港の展示会に出展したこともあるそうで、「バーチャルマネキン」は来場者から好評だったそうです。皆様も 、お客様から“ちょっと変わったサイン”や“インパクトのあるサイン”を求められたときは「バーチャルマネキン」を検討してみてはいかがですか?



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