面白ブックレビュー

 
「ニッポン景観論」
アレックス・カー著 集英社新書ヴィジュアル版
 アレックス・カーはアメリカ合衆国出身の東洋文化研究者、著述家だ。徳島県祖谷に藁葺き屋根の古民家を購入し、修復し、居住している。
 ニッポン景観論の内容は、景観を阻害しているとして、電線・鉄塔・携帯基地局、看板と広告、そしてコンクリートの前衛芸術等が取り上げられている。読み進むうちに成る程と引き込まれてしまう。ところで、電線を地下埋設するのに1km当たり6〜7億程掛るらしい。建設業界に対しては凄い経済効果が出るらしい。わが業界にとってはプラスなのかマイナスなのか。彼の前作、「犬と鬼」(講談社)を求めてみた。第11章の“「マンガ」と「巨大」―モニュメントの美学”も併せて読まれると大変考えさせられる。


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