NEONミュージアム

6代目道頓堀グリコサイン完成
記事提供:江崎グリコ(株)マーケティング広報部/協力:朝日電装(株)

 
 80年近く道頓堀を彩ったネオン看板。暖か味があり個性のあるネオン管を、次の世代に向けて、より自由な表現が可能な最新の技術とグリコ独自のアイデアを融合させ、「LED」という素子が持つ機能を最大限に活用し、国内最大のランドマークにすることを目的として、江崎グリコと朝日電装が約3年の歳月を費やして実現しました。
 江崎グリコのこだわり抜いた下記の要望に朝日電装が応える形で、二人三脚であるがゆえに実現できたプロジェクトでした。

■創造・要望ポイント
立体感: 昼間はLEDを点灯させることなく看板として成立するために、ゴールインマークは突出させて、凸凹がある「立体的な看板」の実現を目指しました。
一体感: 点灯時の画像に一体感ができるよう、LEDの配列をゴールインマークと背景を統一させることを実現させました。
差別性: 道頓堀界隈のサイネージ広告との差別化を図るため、凸凹した立体看板の存在感を演出すべく、立体的なスチールフレームにより区別を実施しました。
長期的: 看板の表面加工、スチール部の表面加工、LEDの表面カバー等、長期的な使用に対応でき交換も可能な仕様を採用しました。
撮影性: スマホ等の記念撮影の際、露出調整なしで上質な撮影ができるようにLED の輝度を調整しました。

■技術面での訴求ポイントの検証
 看板は近距離でも視認される場所があること、左右の角度がある位置からでも可視出来るという悪条件から、いかにLED素子を意匠前面近くまで接近できるのか、0.1mm単位で、研究と実験を繰り返して参りました。
   
  上の写真は、RGB方式から3IN1方式に変更し、LEDの表現力をアップしました。
 初代から5代目までの個性と話題性のある看板のイメージを壊すことなく、従来の看板の概念を打ち破った、LEDと最新システムの融合を実現することができました。
 海外からの観光客増加に伴い、道頓堀のシンボルとしてだけでなく、世界を走り続けるランドマークという観点で、製作に取り組んで参りました。看板全体に広がる画像、世界を走り抜けるゴールインマークは、後世に名の残る景観形成物として誇り高い看板になったという、お声も頂いております。
 これからも私たちは、一歩先を見た新しい技術の革新に取り組んで参りたいと思います。



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