青年部コーナー

 
無題。

  関東甲信越北陸支部 カトウ・サイン工業(株) 加藤雅之

 日々の業務に追われて、代表の梅根氏から依頼されたこの文章も提出締切1時間前に執りかかった。期限に間に合うだろうか。そしてまだ何を書くか決まっていない…。
 先日、子どもが所属する野球チームの監督就任の打診が私にあった。現監督は事情があり、今秋に退任する。やりたい気持ちと軽い意志では続けられないだろうという重責への迷いが交錯する。しかしながら、我が子はもちろん他の子どもも成長を感じることはとても嬉しい。その過程や姿を見ていけることは稀な機会であり、やりがいがある。さてどうするか。この2日間ずっと頭に引っ掛かっている。
 私の野球経験は他チームや先達の監督と比べ薄弱だ。選手として大学の野球サークルと前職JTB時代の支店対抗草野球と、小学校時代のみ。
 小学校時代は主将で捕手。市で最大の大会で優勝したことは33年も前の事だが、未だに鮮明に覚えている。毎日の厳しい練習と主将として牽引することのやりがいと難しさを経験し、決勝では盗塁をすべて補殺し断トツ優勝候補チームを破って優勝したからだ。苦楽を共にした仲間ともぎとった勝利は喜びひとしおだったし、今でも私の誇りだ。

 子どもが所属するチームは5、6年生併せて8人しかおらず正直弱い。まだ今年公式戦勝利がない。私が過去に味わった勝利の喜びを味わっていない。ぜひ仲間と共に勝ちとった喜びを味わわせてあげたい。それが結論だ。
 日本の野球には他の球技にはない礼儀や道徳を教える武士道に似た世界観がある。いわゆる野球道だ。指導者は精神性をもった人格者でなければならない。足りない部分は子どもたちと一緒に成長していきたい。今まで培った人脈と、サービス業での営業職や添乗員などで学んだ経験と知識は他の監督にはない私の強みだ。
 最近メディアを賑わしている某大学アメフト部の殺人タックルや、昨夏甲子園での宮城県某高校選手の殺人キックなど、到底考えられないフェアプレーを逸脱する悲しい行為が散見される。選手だけでなく指導者にも問題があるようだ。現監督も礼儀・フェアプレーを大切になさっており、私もここを軸に継続して教えていき、それを兼ね備えた子どもたちを育てたい。
 ところで当社のロゴマークは加藤家の家紋「蛇の目紋」が由来である。ただの環(輪っか)に見えるマークだが、ネオンの輝きを表現し『和をもって、輪をつくり、ワッ!と驚かれる会社や商品を創造する』そういう願いがこめられている。会社も野球チームも、調和をもって共に戦う仲間を育み、プレーや行動でも他からワッ!と驚かれる組織を作っていくという目標にこの文章を書きながらたどり着いた


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