面白ブックレビュー

 
「ドライブイン探訪」
橋本倫史 著 筑摩書房
 日本にモータリゼーションの波が押し寄せた昭和40年代、幹線道路には次々とドライブインが立ち並んだ。当初個人経営のドライブインは道行くドライバーを温かく迎え入れ、また見送ってきた。そんなかつてのドライバー憩いの場所は今やコンビニや道の駅にとって代わり、人情味のある昔ながらの店は数えるほどになってしまった。
 そんなドライブインを求めて日本中を巡り、丹念に取材して紹介したものが本書である。
 走り去る時代をじっと見つめてきたドライブインオーナーの人生と思いに迫るルポは実に感慨深いものがある。
関東甲信越北陸支部 ブックロー


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