ネオンについて語らせて

 

ネオンでクラフト

  NeonTuber


 新コロ緊宣中のGWはいかがお過ごしでしたでしょうか。天候的には旅行にでも出かけたい気分でしたが、外出自粛圧力が強かったもので、家にこもって工作などに打ち込んでおりました。そこで今回は筆者の趣味の一つであるウッドクラフトにネオンを絡めて語らせていただくことにします。素人作品につき、皆様にお披露目するほどの価値のないことは重々承知ですが、まあ自分としては85点くらいで比較的満足はしておりますので、そのクラフトワークにまつわるお話に少々お付き合いください。

 ことの発端は知人の結婚式に招待されたことにあり、看板屋としてウェルカムボードのような品を記念にプレゼントできないかと思ったことが創作意欲に繋がりました。それならばネオンで作ればきっと式場で目立つはず、と最初は思ったのですが、既に式場で用意してあるとのこと。そういえば昔、自分の結婚式で自作のネオン入りウェルカムボードを作ったけれど、式が終われば不用品と化していたことを思い出しました。ならば何らかの機能を持たせれば捨てられずに済かもしれないということで、フォトフレーム付の飾り棚がいいのではと閃きました。聞けば新婦さんはディズニーが好きということで、いろいろと想像した結果、おぼろげに浮かんできたんです…ミッキーがミニーに花をプレゼントする構図が(ベタなアイデアですが)。
 ここからは発想の展開です。ミニーは逆にハートをお返しする構図で、それをネオンでポイント的に表現。全体は家のようなデザインとし、窓にあたる棚の扉はL版の写真が4枚飾れるよう工夫。置場に困ったら壁掛けが出来るように。アンティーク家具のようなクラシックな仕上げがいいな。ジョン・レノンの花にまつわる詩を見つけたからシート貼り、などなど。アイデアが次々と湧いてきて、最終的には写真のような姿に仕上がりました。
 ところで、ウッドクラフトのコツは接着剤を極力使わないようにすることです。染めた際に色が乗らないのと、間違えたときにやり直しが効かないからです。ビスや釘で止めておけば、いつでもばらせて、塗装や磨きの時も楽です。パーツの形状や納まりを考えながらの加工は時間と手間を要しますが、頭の中であれこれ考えている時間が楽しく、作業に入ると没頭できて、お陰様でホント楽しいGWでした。


 さてさて、式もいよいよあと2週間と迫った最終仕上げ段階で、なんとトラブル発生です!ネオンを点灯させたら、眩しすぎて直視できない!!ここまで作ったのに〜。そういえば、自分用のウェルカムボードも部屋で点灯させたら部屋中がまっピンクになったことを思い出しました。これはマズい。最悪ネオンを外すことも考えましたが、それは出来ません。ネオン好きがネオンを諦めたら負け。しかもこの寄稿ネタもパーです。結局はスプレーで管の正面を着色することで強い光を抑えることに成功しました。
 このクラフトを通じての教訓は、ウッドクラフトにネオンを合わせることはデザイン的に難しいことと、ネオンは家庭用途だと眩し過ぎるという点でありました。あしからず。


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