ほっとコーナー

郷土の味自慢・酒自慢
寒河江やきとり
東北支部 (有)尚文堂 角田浩二郎

 東北・山形と言えば、山の幸・海の幸・蕎麦・ラーメン・酒・美女などなど、あげればきりがありません、私も住んで20年ここまで山形にどっぷりつかるとは思いませんでした。
 うまいもの王国山形で今回紹介いたしますのは、私がこよなく愛してやまない弊社があります寒河江市の、寒河江やきとりです。お客様が来た時は必ずお連れします。数年前北海道支部青年部様にも来て頂きました。市役所にまさかのやきとり課があり、味の旨さは別格、寒河江人の魂とも言っても過言ではない。私がいつも行くのは寒河江市に多くのやきとり屋がある中で老舗であり発祥の場所でもある「やきとり さらや」です。
 お店の外観は昭和30年創業のままで赤提灯がやんわりと光り昭和モダン、店内はカウンターと奥に畳の座敷があり、言葉では言えないなんか懐かしく落ち着く場所でありいつも満席。仕事帰りに1人でも仲間とでも良し、変化球的な接待に使うのも良し、お忍びでとある社長さんや芸能人も来る程、いつの間にか見知らぬ人同士が酒を酌み交わし心を交わす素敵な空間になります。メニューはやきとり12種類、大きい具だくさんの煮込み、豚足(あったかトロトロ)、ギンギンに冷えた瓶ビール、地元の日本酒とワインのみ。これが最高です。
 しかし今更ですが、実は寒河江市のやきとりの肉はなんと鶏肉ではなく豚肉です。今では当たり前のように食べていますが、地方から来る方はビックリされるようです。さらやさんの親父さんが言うには、当時は全国的に食用の鶏の肥育が進んでおらず、豚を使ったやきとり(焼きトン)が主流だったようです、時が立ちそれが寒河江のブランドの一つになりました。
 コロナで寒河江のやきとり屋さんも大変です。早く終息し、みなさんと笑顔で酒を酌み交わして、最高のお土産である衣服に炭とやきとりと酒の香りのまじりあった寒河江の最高の香水をつけて、思い出をつくりたいものです。

 

 


Back

トップページへ



2021 Copyright (c) Japan Sign Association