面白ブックレビュー

 
「昭和珍道具図鑑」
魚柄仁之助著 青弓社出版
 いまやスマホで家電も動かせる令和の時代であるが、昭和初期はそんな発想すら存在しない時代。炊事洗濯の重労働をいかに楽にするか、電気を使わずにいかに便利な道具を生み出すか。今では笑ってしまいそうな原始的な珍道具が、当時の広告と共に紹介されている。中には少年雑誌の広告に載っていたような怪しげな商品もある。だが、進化の過程では必要であった発想、試作品と考えれば決してバカにはできない道具たちなのである。
 本書からは、便利家電がなかった時代の生活の大変さ、便利さへの欲求、商品を売り込まんとする意欲のようなものが感じられる。
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