ほっとコーナー

味自慢・酒自慢
博多の味をたべてんしゃい
九州支部
(有)大和ネオン 楠 暁生
 

 九州には美味しい食べ物が沢山あります。一年中美味しく食べられるもの、季節だけのもの等色々あります。今年は特に寒いのでやっぱり博多はふぐ鍋、ふぐ刺し、冬の寒い夜はこれが一番。

 ふぐ刺は皿の絵柄が透き通って見えるぐらいに薄く、刺身に小ねぎを巻き、かぼす、すだち、ぽん酢で味わう。またふぐの皮が美味しく、ふぐ刺のように薄く切り、同じたれで、薬味としてもみじおろしを付ければいうことなしの旨さです。

 ふぐ料理を食べながら飲むヒレ酒は格別。80度ぐらいの熱燗にふぐヒレを焼いて入れ火をつけると一瞬10センチぐらいの炎が上がり、アツアツの酒が胃袋にしみわたります。

 酒は福岡の酒。山系の清水と酒造米山田錦を原料に、ひと樽ひと樽わが子を可愛がるように心をこめての酒造りが今も受け継がれ、精米から火入れまでいくつもの工程を経て生まれる酒は、味と香りのバランスのとれた逸品。芳醇な香りと軽い切れ味、優等賞連続の栄誉をもつ大吟醸「雪の里」。また、十数年寝かせて熟成させた山吹色が美しいまろやかな味は食前酒にぴったりの「古酒・雪の里」。

 それから、やっぱり博多と言えばモツ鍋とラーメン。なかでも豚骨ラーメンは有名で、やはりスープのうまさが生きているシンプルなラーメン。豚骨味のスープは量が寸胴の半分になる程ていねいに時間をかけてアク取りがされてくさみ味がなく、チャーシュー、高菜、キムチ・・・10種類ぐらいある具と合わせて好みで選んで個性的な味も楽しめます。

 今博多で若者に人気のあるラーメン「一風堂」と「一蘭」が展開していますが、豚骨以外の美味しい味を作り、食事時間になると長い行列ができます。皆様博多に来られたら一度ご賞味ください。

 
 

趣味あれこれ
待ちこがれた渓流解禁
中部支部 
(有)アーテック三協  久保好孝
 

 すべての生命が働き出す早春。日本各地の渓流が解禁となる。景色はまだ冬の名残をとどめ、簡単には人を寄せ付けない。しかし、ネコヤナギや、フキノトウが顔を出し、確実に春の訪れを教えてくれる。

 この頃になると、厳しい冬を越した渓魚達もぽつぽつ捕食を始める。

 冬の間、私は竿をなでながら、渓魚達と再会できるこの日を待っていたのだ。  前日までに身支度を済ませ、まだ暗いうちから車を山へ走らせる。徐々に白々と夜が明けだし、川原へ降りる。

 長い間待ったこの時。期待に胸膨らませ、第一投。

 川の流れに任せ、餌を流す。しかし、反応が無い。「まだ少し早いのか?」そう思いつつ、次々と竿を振り込む。

・・・「きた!」 小気味よい引き「これだ!」

 大切にゆっくりと岸へ誘い込む。時折見せるきれいな魚体に心が躍る。そして、優しく網の中へ・・・。

・ ・・アマゴだ・・・。

 しばらくその美しい魚に見とれ、網へ納めるまでの経過に酔いしれる。この妖艶な姿に会いたかったのだ。

 この日、この感動をその後、何度か味わう事となる。

 渓流釣りを始めて何年か経つが、毎年少しずつ、そして確実に川が汚れ、人の手が入っている。

 キャンプ等で出たゴミはもちろん、ひどい時には山の中に車や、冷蔵庫等が捨てられている事がある。心ない人達の行為である。これらの事で川は簡単に汚れるのだ。また、川原の石を採取する重機。これでは、美しい渓魚達が住めるはずも無い。

 悲しい事だ。残念だ。

 澄んだ水、渓魚の隠れる石、岩、緩急のある自然があってこそ、魚達はその生態系を維持してゆけるのだ。これは何も魚達だけに限った事ではない。

 私は、釣りに行くと、必ずといって良い程、その他の小動物にも遭う。

 鳥はもちろん、猿、タヌキ、時には熊にも遭う。これらの動物達の生態系も破壊しているのだ。

 あと何年渓魚達を追い続けるか分からないが、一年でも長く四季のある、この美しい日本の山、そして川を駆け廻りたいと思っている。

 イワナやヤマメ、アマゴ達のあの小気味よい引きと、あの妖艶な姿が、私の心を魅了して止まないのだ。

 
 

 

Back

トップページへ



1998 Copyright (c) All Japan Neon-Sign Association