ちょっとヒント

 
 ―品質管理システムの確立で新たなチャレンジ―  
     中国支部 (株)デンショク 野田好信

 わが社は昭和7年にネオン工事専門業としてスタートしました。ネオン広告が戦前、戦後を通して屋外広告の主たるメディアとして業界の中で評価され、特に戦後日本の経済発展のシンボルとして永らくトップメディアとしての位置を確立してきました。
 しかし、昭和48年のオイルショックを契機として屋外広告の業態も変化をきたし、多種多様の機能をもったメディアが登場する中にあって、業界自体もその変革を余儀なくされてきました。
 そうした状況の中でわが社は、屋内ビジュアルサイン、各施設内外のファニュチャー設備などを手がけ、屋内外広告・設備をトータルでプロデュースし製作できる体制を整え、平成9年に景観デザイン研究所を設立し、景観事業に進出。あわせて、公園・公共施設の設計・施工事業を展開し、その製作技術を培ってきました。
 業界環境が激しく急速に変化する現在にあって、展開すべき事業の硬直化は避けねばなりません。
 平成5年に大阪営業所を、9年に高松営業所を開設し、さらに11年に東京に事業展開し、大型物件の受注に向けて邁進しております。
 一方で、石のモニュメント、オブジェの受注、発光ダイオードを利用した照明器具の製作などの新しい物件への挑戦が始まっています。
 さらに、近年とくに品質管理及び品質保証の顧客要求が高まっており、より高度な品質管理システムを確立する必要が生じてきました。
 そうしたなかで、創業70周年を迎えるにあたって記念事業の一環として、「ISO9001」の取得を全社目標として掲げました。この目標達成のために、社内における品質保証活動の合理性を高め、製品品質及び顧客満足のさらなる向上を図っていきます。
 公務部門、デザイン設計部門の充実とともに、時代のニーズを的確に捉えて環境設備及び環境空間演出業の一社として機能の差別化を図りながら、新規分野へのあくなき挑戦をしてまいります。それが現在の至上命令であり、会社生き残りのキーポイントであると心に念じております。

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