インタビュー

小原琢磨氏
看板ナビは全国行脚のコミュニケーションが命
小原琢磨氏
(有)リスペクトディレクター
看板ナビ・運営責任者
URL http:www.kanban-navi.com
 看板ナビはサイン業界関連の人たちが集うポータル(入口)サイト。登録1,322社!(2002年8月現在)日本最大のオンライン看板屋ネットワークです。看板を作りたい人、看板屋さんやネオン屋さん、そしてメーカーさんの三者が参加しています。
 看板ナビの運営責任者・小原琢磨さんは弱冠24歳。看板ナビを運営する(有)リスペクトは社長の西坂勇人氏、佐久間健夫氏、小原さんの3名で起業、2年前にこのサイトを立ち上げました。

看板ナビのコンセプト
 一つ目のコンセプトは「がんばる看板業界人を応援する」。ツールと場所の提供をし、支援する。インフラ、もしくはネットワークハブと言ってもいいかもしれません。
「看板業界で何かしたい」と考えた時に看板ナビを使って頂く。どう使っていけばいいのかは、一緒に一生懸命考えましょう、と。そういったことの積み重ねで、業界全体が良くなっていく、彼らに引っ張られていくと考えていますし、その兆候は少しずつ出てきているように思います。
 全国どこへでも車で出かけていき、実際に顔を合わせて話すと信頼関係が生まれてきます。コミュニケーションが看板ナビの命です。
 2つ目のコンセプトは「成功共有」。全国を見渡せば、様々な形で成功したり、失敗していますが、多くの成功体験や成功手法を共有し、より高い付加価値を生む組織になっていきたい。

今、そしてこれから
 今までは、看板屋さんの登録者数1000社を目標にしてやってきて、今年実現しました。ようやくこれから考えていたプランを実行できる素地ができ、協力頂ける方も増えてきました。とにかく、看板ナビはこれからですね。
 私達はこれからも、「がんばる看板屋さんやメーカーさんを応援する」ということを主体に看板ナビを運営していきます。また、皆様から頂いた意見を反映していくという手法も変わりません。
 私個人としては、これからのライフスタイルの変化と、それに伴うビジネス環境の変化に注目しています。
 ライフスタイルの変化というのは、個人が持てる情報量と質、取得方法が劇的に変化するということです。ITがもっと身近になる近い将来に日本でも実現するでしょう。
個人の持てる情報量が増えれば、当然価値観も多種多様になります。また、企業のモノやサービス、ビジョンや人格までも、簡単に比較できますから、あらゆる意味で競争が激化します。しかも、自分の知らないうちに起きてしまいますから怖いですよね。

IT化は必須条件
 例えばIT先進国のアメリカでは、現にそういったことが当たり前という認識になっており、日本は相当遅れている。旅行業界や航空チケット、自動車業界など今やほとんどの人が、ネットでスペックや価格、サービス品質を比較してからなんらかのアクションを起こす、という統計が出ています。以前なら、ディーラーなり旅行代理店に行ってから、というアクションが、ネットで比較してから、と順序が変わってきています。ネットはバーチャルと言われます。しかしながらバーチャルの世界でリアル以上の情報を取得できることもあります。その場所で企業評価をされるのは非常に厳しい社会ですが、逆にチャンスかもしれません。本当にそういう社会(といってもすぐそこですが)になるまでに、いかに使いこなすか、ノウハウを貯め込んでおくかが重要になってくると思います。
 看板業界で考えますと、ネットへの対応ということになるとやはり遅れています。
知っている看板屋さんでは、HPからの売上げが全売上の半分以上などというツワモノもいらっしゃいますし、打ち合わせをネット上で行って効率化したり、ネット上だけで全国に様々な技術ネットワークを築いていたり、多くの企業でまだまだITを使う余地は残っています。
 さらに、看板業界では今まで以上に異業種からの参入、大手企業の参入が続出していて、今後数年でドラスティックに変化していくでしょう。そういった中で勝ち残っていくには、現状環境の確認と未来環境を想定して準備をセットで考えてなければならないでしょう。
 そういった中で、看板ナビは今後、3つを重点的に行っていく予定です。まずは業界のIT化。なにはともあれホームページを持ってみる、とか、色々な使い方を模索してみたりとか、効率化してみたりとか。私どもの調査では、ITを使いこなしている企業とそうでない企業では、極めて大きな隔たりがあります。

日本一安くに挑戦

 次が仕入原価を抑えるということで、共同購入。すでに始まっていますが、「みんなで買えば安くなる」という非常にシンプルな考え方を基に、メーカーさんに協力いただいて、看板ナビ価格で提供頂いています。基本的に、日本一安く、ということにチャレンジしています。

説得力のあるマーケティングで
 次が、付加価値。先程も言いましたが、これから企業の比較が容易になりますので、「うちは他とここが違う」ということを明確にアピールしなければなりません。が、「他の看板屋さんと何が違いますか?」と聞くと、困ってしまう方が非常に多い。なんとかできないものか、と去年から模索していました。看板ナビは、施主さんの利用も多く、彼らの看板に関しての認識というのを改めて調査したところ、結局は増客増員が目的と言うことがわかりました。当たり前といえば当たり前なのですが(笑)。
費用対効果をある程度ロジカルに言えなければ、なんの説得力もない。施主さんの多くの方はその部分に不満を持っています。「勘で言うな」と。
 また、例えば「マーケティング」は、ある種学問、科学的側面を持っているわけですが、それゆえに説得力があります。が、看板に関する科学的理論というものがすっぽり抜けていて、非常に弱い。その部分を現在我々と、協力頂いている大学教授、マーケティングコンサルタントの方とで作成中で、9月のサイン&ディスプレイショウで発表する予定になっています。「こういう立地で、こういう建物で、これくらいの交通量だと、こういったデザインのこういう看板がこういう効果を生む」と、いったものになる予定です。そしてこの理論は、会員さんと幾多の検証をし、精度を高め、成功共有というやり方で、より「説得力」を持たせたものにしていこうと思っています。

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