点滅希

 
 電話帳広告  
    

 広島の西区は広い。電話の広告欄へ30年も前から一番小さい広告を載せていた。その間辞める所が随分あったりして、いつの間にかせり上がり、初欄へ出るようになった。
 ある日、電話局の係員が来て、カラーで少し大きいのを出したらどうか、と言うのである。効果例を聞いている内に結局その気にさせられ、一気に7センチ角の広告を出す羽目になってしまった。ところがそれが幸いし、週一ペースで電話が掛かるようになった。
 「ネオンが消えている」「壁へネオンをつけたい」素人の方は灯がつく看板を「ネオン」と言う事が分かってきた。喜んで行ってみると、内照式サインの蛍光灯が点滅していたり、六百角の壁付け行灯であったりする。もっとも良く聞かなかった対応に問題がある訳でガッカリするのは失礼千万である。この世知辛い時代に贅沢はいえない。ありがたく、となる訳である。勢いに乗じ、北区へも広告を出した。なんと毎日ペースで電話がかかる。その半分は合見積もりに終わる。その内大きい仕事がドカンと来るかも。辛抱、辛抱。

(忠)

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