World Sign バックナンバー 世界のサイン、遂に出版される
VOL.154  アバターの世界
アバターの世界
 SF映画「アバター」はCGが一段と進歩している印象を受けた。人も風景も動物も架空の物語だがその作画技術が素晴らしい。
 ところが、そんな世界の創造にインスピレーションを与えた場所が実際にあったのだ。中国の武陵源というところだ。かなりの広範囲にまたがり奇妙な山が連なり、そこに観光ルートが敷かれている。観光客はミニバス、エレベーター、ケーブルカーを乗り継ぎポイントを巡る。宙に浮く岩塊こそなかったが、イメージはそっくりなのだ。
 一部の情景は実写にCG加工を加えている。ならそんなシーンをどうやって撮ったのだろう。ヘリコプターは大きすぎて不可能だろう。急な石段を登って行ったら、上空に不思議な物体が飛んでいた。それはドローンだったのだ。実際に飛ばしている外人のグループに出会った。映画のシーンはこのドローンで撮ったものに違いない。
 途中、映画に出てくる怪鳥のかなり大きな像が据えられていて、この映画の舞台であることを誇示していた。
 もう足に衰えのきた私は添乗員に助けられながら、やっとの思いでアップダウンのきつい行程を制覇したが、不思議な体験であった。
 





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