World Sign バックナンバー 世界のサイン、遂に出版される
VOL.166  足場鳶の華麗な技
足場鳶の華麗な技
 人口の約9割が仏教徒といわれる国ミャンマーにはパゴダと呼ばれる仏塔がいくつも存在する。なかでもヤンゴン市内のシュエダゴン・パゴダはミャンマー仏教の総本山とされ、多くの参拝者と観光客が訪れる。境内には大小無数の御堂や仏塔が立ち並び、迷子になりそうなほどの広さだが、その中心部にあるひときわ巨大な仏塔がシュエダゴン・パゴダだ。シュエは金を意味し、その名のとおり眩いばかりに全体が金箔で覆われ、ダイヤやルビーなどの宝石も埋め込まれている。これらは全て一般信者からの寄進である。
 パゴダは数年おきに外壁を補修すると聞いたが、ちょうど中型のパゴダに掛かる作業用足場を見ることができた。東南アジアの工事現場ではよく木材を使用した足場を見かけるが、組み方は雑なものが多い。しかしミャンマーの伝統的な竹足場は建てるというよりはパゴダの湾曲した形状に沿って編むように掛けられていて、まるで籐籠のようで美しい。日本でも広告塔工事となると足場鳶による華麗な技を見ることができるが、この国の鳶もなかなか素晴らしい仕事をするものだと感心させられた。
 





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