ちょっとヒント・うちの会社では

 
廃材を活かす
    中国支部 (有)みつば工芸 武海 清

 鳥取県の米子で先代が看板屋を初めて60数年。2代目として家業をついで早16年。看板を取り巻く環境も大きく様変わりをみせ、厳しい状況が続いている現状です。
 そのような中、皆様にお話しできる「ちょっと良い話」は???はてさて困った!とこれまた頭の痛いことです。既に皆様の行っておられる事柄になるかもしれませんが「ちょっと」読んで見てください。
 ゴミを捨てるにもお金が掛かる時代。ゴミの分別は地域によって状況は違うと思いますが、近年は分別も細分化され、特に産業ゴミはどの地区でも大変かと思います。おまけに「もったいない」と思えるシート廃材なども。いつか使える?と思っても実際に日の目を浴びる事はほとんどなく、保管状態が悪くなれば「ゴミ」になってしまいます。
 使い終わったターポリンでカバンを作って販売した等の実例も耳にしますが、なかなかそこまでは難しく…。そこで我が社では、ほんの手軽な「たったそれだけ」のリサイクルのお話を。
 程度の良いシートの廃材は「グループホーム」や「子供食堂」へプレゼントしております。
 たまたま、縁のある介護施設を訪問した際、色紙で作られた季節の飾り付けが施されており入居者や訪問者を和ませてくれます。そこで「ふと」大きなガラス戸に目が留まり…施設長さんへ「こんなシートは使われませんか」とお尋ねしたところ「そんな物があるんですね。頂けるのでしたら是非に」との事で話が進み、直ぐにお届けしたところ、次回お伺いしたら綺麗な紫陽花の花がガラス戸に咲き誇ってました。このシート達は立派なもので紅葉やサンタ、鬼にも変幻自在!



 また、子供食堂の方も「食事前後に一緒に過ごす時間があり、いつもゲームでは飽きるし何か出来ないかな?」というお話を聞き、組合活動で毎年行っている「サインボード作り」が閃き、ここにも廃材シートをお届け。シートを好きな形にカットし、空き箱や空き瓶に貼りオリジナルの入れ物を作成!子供はシールを貼る事が大好きなので大変好評だったようです。
 他には複合板の入っている巨大な段ボール。あの大きさは中々無いので、高校の体育祭で張り子を作る際やハロウィンのイベントをされる塾の先生に大変喜ばれます。
 ちなみに、ラミネートフィルムの剥離紙(ポリエステル)はお花屋さんへ。
 我が社では「お役御免」の物でも、視点を変えリサイクルする事により「第2の人生」が始まる廃材。しかも貰って頂いた方が喜んで下さるのが何より。これからも続けていきたいと思っております。
 また皆さんのアドバスでもっと素敵な第2の人生が花開くかも??を期待して



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