ちょっとヒント・うちの会社では

 
作業現場の舞台づくり
    関東甲信越北陸支部 (株)オートレント  住谷賢一

 当社は高所作業車をはじめ、ラフタークレーンやクレーン付トラック、建柱車等、各種作業車のレンタル会社です。
 作業車とは言え、高所作業車では10mクラスから50mクラスまで約13種もあり多種多様です。屋外広告に携わる業者様にとってはその作業現場にてどのような機種をどのように設置すればよいか悩まれる事も多いかとも思います。それを解決するための部署がオートレントの秘密兵器部署、道路規制係です。
 作業車の仕組みや動作を完全把握し、また作業現場の環境把握をしっかりと行ったうえでお客様の作業内容を理解し、どの作業車を使って頂くのがベストか、どのような保安資材を準備すべきかを、現場調査し、お客様への機種の選定・提案をする部署なのです。
 必須アイテムはメジャー、レーザー測定器、各種カタログ。そして豊富な経験と強靭な足。
 具体的には、まずは現場へ。どの建物のどの箇所でどのような作業を行うのかを確認します。お客様と同行したり電話で確認したりします。作業面の高さを計測し、電線や樹木、街路灯など干渉する障害物はないかをよく観察し、使用頂く車輛のタイプを決め、設置場所を確定させます。道路の寸法も測定し、作業規制帯はどのようになるか、その場所は住宅街なのか繁華街なのか、ガードマン配置はどのようになるか、作業時間は昼間が良いのか夜間にすべきか、までも調査します。警察署に出向いて相談したりも。
 他にも計測したり調査する事は多々ありますが、それによりお客様には安心して作業車レンタルのご注文を頂く事ができ、必要な保安資材も事前に準備する事が可能になります。又、公道上での作業の場合は管轄する警察署へ道路使用申請を行う事となっていますが、ここまで事前調査しておけば、申請もスムーズに進むのです。
 お客様から作業終了後に、現調してもらって助かったよ、また頼むよ、と言われるのが一番うれしい瞬間です(とは言っても、難解な現場の場合は、ああ無事に終わったんだ、とほっとするところが正直な気持ちかも)。
 私と同部署の社員たちは日々何件もの現場を駆けずり回っております。時間に追われ忙しい毎日ですが、実は他の社員にはない特権もあるのです。東京都内の物件がやはり多いのですが、遠方、観光地へ出向く事もあります。行動スケジュールは前日に組むのですが、麺食人(麺職人ではない)の私は昼時にはどのあたりの現場か目途をつけ、密かにラーメン店を検索したりしています。実は毎日が小旅行なのです。この仕事、やめられません。
 最後に、オートレントという会社の特殊な機種選定という仕事が、協会員の皆さまのヒントとなり、少しでもお役に立てると幸いでございます。



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